「やりたい仕事」じゃなくても、やりがいは見つかる
「今の仕事、どうしてもやりたかった仕事じゃないんです。だから、やりがいも感じられなくて」
そんなお声を、よくいただきます。第一志望の会社ではなかった。希望とは違う部署に配属された。なんとなく入った業界のまま、今日まで来てしまった。——だから自分の仕事にはやりがいがない、と。
でも、本当にそうでしょうか。
学生時代のアルバイトを、思い出してみてください
コンビニでも、飲食店でも、塾の先生でも。アルバイトを「どうしてもやりたい」と思って始めた人は、たぶん少ないですよね。時給や、家からの近さや、シフトの融通で選んだ人がほとんどだと思います。
それでも、こんな瞬間はありませんでしたか。
- 接客をしていて、お客様が笑顔で「ありがとう」と言ってくれたとき
- 自分なりに工夫したやり方が、思った通りにうまくいったとき
- 店長や先輩から「助かったよ」と褒められたとき
ふっと気分が上がった、あの瞬間。あれが、やりがいの芽です。
どうしてもやりたかった仕事じゃなくても、やりがいは確かにそこにあった。むしろ、たまたま始めたアルバイトだったからこそ、「やりがいは仕事の中身だけで決まるわけではない」ことを、私たちはもう経験で知っているはずなんです。
やりがいは「見つける」より「気づく」に近い
やりがいというと、仕事に最初から付いてくる装備のように思われがちです。「やりがいのある仕事」「やりがいのない仕事」という言い方も、よくされます。
でも私は、やりがいは仕事そのものに付いているのではなく、自分がその仕事にどう向き合うかで見えてくるものだと思っています。
同じ仕事でも、ただこなす日と、少しだけ工夫してみる日では、返ってくる手応えが違います。誰かの反応に目を向ける日と、時計ばかり見ている日でも、違います。向き合い方が変わると、同じ景色の中に、気分が上がる瞬間が見つかりやすくなる。やりがいは「探して見つける」というより、「向き合ううちに気づく」ものなのかもしれません。
「やりがいのある仕事」を探し続けて疲れたら
「もっとやりがいのある仕事が、どこかにあるはず」と探し続けるのは、少ししんどい旅です。
転職を否定したいわけではありません。環境を変えることで心が軽くなる場合も、たくさんあります。ただ、「ここにはやりがいがない」と結論を出す前に、いま目の前の仕事の中で、気分が上がった瞬間を数えてみてほしいのです。小さな芽に気づく練習をしておくと、その力は、どの職場に行ってもあなたを助けてくれます。
もし、自分が仕事のどんな瞬間に心が動くのか、分からなくなってしまっていたら。そんなときは、カードをめくりながら、一緒にゆっくり振り返りましょう。あなたの中の「気分が上がった瞬間」たちが、次の一歩のヒントを教えてくれるはずです。
よかったら、私と一緒に探してみませんか?